父とのペアボート乗艇がきっかけ

選手になるまで自宅で父（祥）のレースを見ることはほとんどありませんでした。平日に旅行にも連れて行ってくれるし、学校の送迎もしてくれるので父の仕事を特別意識したことは無かったんです。高1の時、父のペアボートに乗る機会があり、その時に初めてボートに乗って面白いと思ったのが選手になったきっかけです。
父には最初、選手になると言ってもスルー（反対）されていましたが、3回目でやっと「全部自分の力でやれ」って感じで許してもらえました。母も最初はけが等の心配の面で反対していたのですが、受験すると決めてからは応援してくれていました。試験は一発で合格。学科は学生だったので、体力だけはつけようと思って筋トレとランニングはしていました。
養成所の入所当時は帰りたいと思っていたのですが、同期や実技教官にたくさん助けてもらって、終わってみたらすごく人間としても成長できた1年だったと思います。同期は男女問わず仲が良いので比較的頻繁にご飯に行ったり、旅行に行ったりしています。

デビュー後に父のすごさを痛感

師匠はいません。山口支部の先輩みんなに教えてもらっています。山口支部は穏やか。困った時は誰に聞いてもみんなが丁寧に教えて下さるのでとても良い雰囲気だと思います。父とは自宅でレースやペラの話はほとんどすることはないです。でも、分からないことを聞けばそれに対して教えてもらうことはありますし、同じ節になった時はレースが終わるたびに走り方等は教えてもらえるのでありがたいです。
父のレースを見ていなかったので大変さや難しさなどを分かっていなかったのですが、自分が選手になってみて父が第一線で活躍し続けていることのすごさを痛感しています。
姉の夢生（次女）も136期で養成所に入所しました。どういういきさつで選手を目指したのかは何も聞いていないのですが、父と姉と3人で業界に貢献できれば…と思っています。

目標はA級昇格と初優勝

デビューから4年目になりますが、ここまでは事故点が足かせになって思い切ったレースが出来なくて反省することの方が多かったので、自分では順調に成長していたかと言われたらそうは思わないです。前期はF2もありましたが、3ヶ月間本番レースを走れないことが思ったより辛かったです。
昨年はレディースオールスターにも選出されたのですが、これはびっくりしました！まさか、ファン投票で選ばれるとは思っていなかったので嬉しかったし感謝の気持ちでいっぱいでした。ただ、Ｆ持ちだったこともあって思い切ったレースが出来なかったので、もし次も走れる機会があるなら足かせがない状態でもう一度リベンジしたいです。
自分の課題はスタート。武器はこれから見つけていきたいです。まずはA級にあがって、優勝することを目標に頑張ります。