レース展望

4日間短期決戦の「公営レーシングプレス杯」は昨年、120勝をマークして年間最多勝利のタイトルを獲得した中辻崇人（福岡）が主役。伸び型のプロペラを手の内に入れた2年前から一般戦では無双状態が続き、2023年は7回、2024年は8回もの優勝を飾っている。今年も1月だけで2回の優勝。前期がF2、今期もすでにF持ちと不安材料もあるが、当地は通算6回の優勝がある得意水面。主役の座は譲りそうにない。
ネームバリューなら中辻を上回るのが岡崎恭裕（福岡）。SG戦1冠、G1戦も4勝と実績は文句なしだが、昨年はSG戦の出場が1回だけと、上の舞台から遠ざかりつつある。とはいえ、一般戦では別格の走りは間違いなく、中辻と互角のV争いを演じてもおかしくない。
当地連覇がかかる金田諭（埼玉）を筆頭に林美憲（徳島）、須藤博倫（埼玉）、当地実績は文句なしの市川哲也（広島）らが福岡2強を追う2番手グループ。葛原大陽（徳島）、奈須啓太（福岡）、松尾充（三重）、後藤翔之（東京）、伊藤啓三（埼玉）、水摩敦（福岡）、松村康太（福井）らは好モーターを手にすれば怖い存在になる。
A1級が不在の地元山口勢は武重雄介（山口）に期待がかかるが、2017年9月を最後に当地の優出からは遠ざかっており、今度こそ準優勝戦の壁を突破したいところ。