ピックアップレーサー
PROFILE
野球を諦めてボートレースの世界へ
小4から野球を始めて、高校は夏の甲子園で準優勝したこともある名門・早鞆高校に進学。寮生活を送っていました。ポジションは外野。本当は大学に進学して野球をやりたい気持ちもありましたが、身長が思ったほど伸びず断念。そんな時、同級生に誘われて徳山にペアボートに乗りに行ったんです。初めてボートに乗った時は怖かったけどすごい衝撃を受けて「これしかない」って。試験は3回目で合格。養成所の1年間は辛いとも辞めようとも思わなかったですね。野球部の練習の方がもっと厳しかったので。同期では勝率1位だったので、デビューしても「やれるかな?」と思っていたのに、そんなに甘い世界ではなかったですね。
初優勝は師匠(吉村正明)相手にイン速攻
師匠は吉村正明さんです。ほかに森永隆さんと同期の井本昌也もいて4人のグループ。吉村さんはめちゃくちゃ面倒見がいい人。仲間内ではすごく面白い人で自分から盛り上げる人なんですよ。イン逃げで初優勝した浜名湖は師匠の吉村さんと一緒で、レース前もずっと気を遣ってもらっていて落ち着いてレースができました。初優勝から1か月後、2回目の優勝は大村のG2戦、モーターボート誕生祭。この時は初日にプロペラをたたいたらめちゃくちゃモーターが出てくれましたね。この優勝で翌年には平和島のクラシックでSG戦にも出場。水神祭(SG戦初勝利)はできたのですが、今にして思えば雰囲気に飲まれていたかもしれません。でも、いい経験になったし、次にSG戦に出た時はもう飲まれることはないと思います。
目標はSG常連選手
デビューしてから7期目くらいまでは、ずっとダッシュ一本のコースで戦っていました。G1戦に呼ばれてからも最初の1年間は6コース一本と決めて実践しました。どちらも師匠に言われたわけではなく自分で考えて。その分、出世は遅れたかもしれないけど、その経験が今につながっていると思うし、これからも生きてくると思うので、やってよかったと思っています。
武器はモーターが出ることですかね。出る体形みたいです。なで肩でお尻が大きくて、おなかが出ていて…という体形は出るらしいんですよ(笑い)。
将来の目標は白井英治さんや寺田祥さんみたいに、SGに当たり前に出られるような選手になること。年間6回優勝してクラシック、勝率を残してダービーに出られるように…とは思っています。あとは賞金を稼いでチャレンジカップとかグランプリシリーズ戦にも出たい。